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とりあえず試験公開用に運用実験をしています。こんな雰囲気として分かってもらえるかなぁ、と思います。
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歴史家が歴史を見直すことの大切さを問う本

2009/12/02 10:38
今、はまっている本がある。この本である。


日本の歴史をよみなおす (全) (ちくま学芸文庫)
筑摩書房
網野 善彦

ユーザレビュー:
日本史の別の見方のた ...
日本の歴史をよみなお ...
日本史の固定観念をよ ...
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無茶苦茶面白い。歴史家が、これまでの学説に振り回され、それを前提として

歴史理論を構築していくことや、当たり前として受け取っていたことに対する疑問を

持つことの大切さを教える本である。

歴史家は、歴史的記録や断片を拾って、その背後にある諸力の整理を行い、結果と

してどのように歴史が作られていったのか、ということを考察し、それを提示する。

歴史認識を構成するのが、歴史家の役割であるといえよう。そして、それが現在の

社会の現実にどのように関係しているのかを明らかにすることが歴史家の役割である

といえる。

 しかし、誤った前提をもとに歴史認識を作っていくことの問題は、戦前の皇国史観の

問題で、既に経験済みであるが、誤った前提をもとに日本の歴史認識が今もなお教え

られている(例えば、江戸時代は農業社会であった(公式制度上は農本主義社会であ

るが実態は違う)。水呑は貧しい農民のことである(廻船を持つ土地を持たない人々も

含まれるので、必ずしもそうはいえない)ことを、そっちょくに平易なことばで明らかにし

ている。

 思い込みによる解釈を捨て、現実や資料を虚心坦懐に見直していくことの大切さを

この本はおしえているように思う。これは、キリスト教会ならず、キリスト者自体が目指

していくべきないようであろうと思う。聖書に基づき、思い込みによる解釈を捨てた聖書

理解を構築していくことが、日本信徒の神学の出発点ではないかと思うのだが。
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待つことの意味を教えてくれる本

2009/11/11 07:18



待ち望むということ
あめんどう
ヘンリ・ナウエン

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そういうときも、ある ...
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「待ち望むということ」

ヘンリ・ナーウェン 工藤信夫著 あめんどう 500円

もうすぐ、クリスマスがやってきます。アメリカでは、ぼちぼち

感謝祭の準備が拝まり、それが終わると、すぐクリスマスに

なります。この時期は、アドベントという、キリストの生誕を記

念するクリスマスを待つということを覚える時期でもあります。

アドベントにふさわしい、久しぶりの、ヘンリー・ナウエンの本

のご紹介です。

ヘンリー・ナウエンの本は、神の主権を認めることの重要性を

説いているという意味で、よく似ているのですが、この本は、

それを待つという側面から、述べています。われわれは、何か

すること、何かできることに価値を見出しがちな文化が幅を占

めている社会に住んでいます。

 その結果、私たちが神を待つということや、神が私たちを

待っておられることを考えたとき、私たちが待つということに

どのような意味を見出すことができるのか、ということを示して

くれるという意味で、この本は短い本かもしれませんが、私た

ちに重要なことを指示してくれる本だと思います。

 クリスマスの意味を、多くの人にわかりやすく語っているという

意味でも、クリスマス集会などのプレゼントとするのに、この本は

お勧めかもしれません。薄いですし、お手頃価格だと思います。
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晴佐久 昌英 著  あなたに話したい (単行本)

2009/11/05 10:05
晴佐久 昌英 著  あなたに話したい


あなたに話したい
教友社
晴佐久 昌英

ユーザレビュー:
コアな福音がすごくよ ...
あなたにカトリック高 ...
キリスト教の本当の味 ...
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この本のコアの部分は良いと思う。この人に関心を持ったのは、

随想 吉祥寺の森から

というプロテスタント系の教会員と思われる方のブログで、この

本の著者の晴佐久さんの名前が出ていたからである。ちなみ

に、このブログは、カルト問題を考える素材を探すうちに見つか

ったブログである。晴佐久 さんという人物に関心をもったので、

その思索の一端に触れることができるのでは、と思いお試しで

買って読んでみた。

 結論を一言で言うとお勧めである。

 確かに、病者の塗油だとか、カトリック特有のサクラメント(聖

礼典)に対する考え方や聖水ふりかけて云々という表現には多

少、違和感を覚えるが、コアの福音メッセージは、まさに福音

そのもの、という感じがする。福音の部分だけを読むかぎり、

キリストの体の一体性ということを感じると同時に、この人の

説教が聞きたくなる、という人の気持ちが分かるような気が

する。プロテスタント教会の説教にありがちな無理な部分が

取れていてよい。

 ダイレクトに福音を伝えようとするまっすぐな気持ちが、す

がすがしい。

 それも、「これが真理だ」といったような、押し付けがましさ

があまりないのが良い。

 確信をもってキリストが神だと宣言できる素直さが良い。

 イエスを伝えることは、キリスト者が宣言するということだ、

という概念で語っていることがよく分かる。1回分の説教が

短いのも良い。すらすらと読める。時に、共感を覚え、涙腺

がゆるくなる。

 ナウエンを読んだり、ジャン・バニエを読んだ人なら、素直

に読めると思う。

 マクグラスが、福音派とカトリックや東方教会が意外と近

いのでは、といっている意味がなんとなくわかる。とはいえ、

カトリックの神父さんにもいろいろなので、それもまた、注意

が必要であるが。こういう話をする人に出会えた参加者は

ラッキーだと思う。

 お勧め度は、★3つ中★2.5である。0.5低いのは、プロテ

スタントの人を意識しているからである。個人的には、★3

つ中★3つであった。
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雑誌の紹介

2009/10/28 20:55
Ministry 1-3号


以前、キリスト教雑誌を取っていた。しかし、あまりに内容がないので、

というよりは、自分の聖書理解とかけ離れているので、購入することを

やめていた。しかし、最近出たMinistryはあちこちで

評判が高いので、読み始めてみた。非常に面白い。

 何が面白いか。この雑誌が、従来型キリスト教メディアの特徴である

@内部者の視点から内部者に向かって語るスタイル または、A内部者の

視点から外部者に向かって語るスタイル(伝道図書)であることをやめ、

B外部者の目から内部者(牧師や教会)に向かって語る視線を持ってい

ること、基本的な知識を分かりやすく提示するところがこの雑誌の最大の

特徴である。

 そして、キリスト教会内部に潜む問題をとらえ、その問題解決を信仰だ

けでの解決や神学的な解決だけでなく、実際的な解決を目指すための、

糸口の提供を目指そうとするところにこの雑誌の面白さがある。

 特に、30代以下の若い信者向けに、日本の近代史と天皇制の問題を、

漫画でわかりやすくポイントを突いて示している連載や、完全に外部者で

ある八木沢さんという研究者が、教会で出会った戸惑いについてポイント

をついて述べているなど、非常に面白い視点がある。

 かなり、自由主義的な神学の影響下にある教会の人々が編集会議に

携わっているようであるが、現在のキリスト教の危機感が随所に現れた

雑誌となっている。発行回数を重ねるごとに内容がよくなっているので、

とりわけ、3号がお勧めである。

 ★3つ中★3つである。ただし、値段が高いのがちょっと残念。
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キリスト教とその伝道方法に潜む潜在意識を考えるための本

2009/10/22 13:09
最近、ある方からこの本をいただいた。


ハンセン病とキリスト教
岩波書店
荒井 英子

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この本を読む中で、ある事に気付いた。キリスト教、特に

福音派と呼ばれるキリスト教の中に内在する、人を救い

に導くということの中に含まれる意識の問題(メサイア・

コンプレックスの可能性)である。

 それが極端に出たのが、ハンセン病者とかかわって

いったキリスト者の中に見出せる。また、無教会派の

ハンセン氏病のかかわりと、その意味を改めて考え

たりしている。

 ひょんなところで、関根 正雄さんの名前が出てきて

びっくり。ハンセン病者とのかかわりがあったということは、

非常に興味深かった。特に、ハンセン病者と無教会派が

かなり密接につながっていることを考えたときに、ある程

度行動の自由度が保障されたがゆえに、可能だったの

かもしれない、という印象を持った。

 このハンセン氏病者と社会とのかかわりを通して、

日本社会におけるキリスト教、天皇制、戦争とのかかわ

りに関する豊かな資料と示唆と視点を与えてくれる。

 ぜひ、一読をお勧めしたい。個人的には、★3つ中

★3つであるが、一般には、★3つ中★1.5程度かもし

れない。教会を考えたい、教会と社会とのかかわりを

考えたい人には、ある面、無縁かもしれないが、それ

はそれなりに味わうことができると思う。
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聖書、アリストテレス、奴隷制、キリスト教

2009/10/14 14:46

異相のヨーロッパ―一神教と支配意識の構造
マルジュ社
海原 峻

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アリストテレスの奴隷 ...
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かなり、左がかったフランスの政治学研究者が考えたギリシア哲学、

キリスト教と奴隷制の問題とヨーロッパの思想にもぐりこんで、暗黙の

うちに仮定されている哲学的な思考やキリスト教的な思考の問題に

潜む問題の断片を示したエッセー集です。

 この本は、断片を示してはくれますが、総合して、このようなものだ、

ということは言わないタイプの本なので、奥歯に物が詰まったような話

しを聞いている印象を受けます。しかしこの本が示している重要な部分

は、ヨーロッパ史およびヨーロッパ人、その後継者であると思い込んで

いるアメリカ人の中に含まれる野蛮や未開の思想と、奴隷制の問題を

考える糸口が示されている点です。たとえば、アリストテレスの政治学

を日本語の翻訳本で読むと、全訳ではなくて、部分訳になっており、

ヨーロッパでの思想やヨーロッパ人の生き方に影響を与えた、今もなお

影響し続けているはずの奴隷や奴隷と社会との関係の部分が抜けて

いるようなので、偏ったギリシア哲学の理解・理想化されたギリシア

哲学ということが構成されている可能性を示しています。

 また、このアリストテレスの考え方が、ギリシア世界人であったアウ

グスティヌスの思想やギリシア哲学の影響を受けつつ神学を体系化し

ていこうとしたトマス・アキィナスへの影響なども示唆していますが、

それを体系づけられて説明されていないところが、この本の欠点です。

ただ、この種の批判的視点を持って物事を考えられるかどうかは、

極めて重要なので、個人的には非常に参考になりました。

 個人的には、★3つ中★2ですが、普通の人には、わけわからない

話しの羅列になる可能性があるため、★3つ中★0.5でしょう。
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ある人の人生に働く神

2009/10/07 20:47
ある人の人生に働く神

ありのままを生きる
いのちのことば社
東後勝明

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心の底から神に出会う ...
英語ひとすじの道の先 ...
東後先生、ありがとう ...
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この本の著者の東後勝明さんは、私が中学自分に愛聴していた基礎英語、

続基礎英語のラジオ講師の先生である。その東後さんが、人生の絶頂期

ともいうべき50代で、人生の絶不調の中に落ち込む中で、聖書にふれ、

神とであい、その人の人生を変えていった姿を示した本である。素直で正

直に書かれているところが、大変に良い。

 人生を振り返る中で、時折、時に応じて、神や聖書とのかかわりがあり、

そうであったけれども、神と人格的体験を持つに至らなかったものの、

ある不幸な出来事、家族の病気や問題、本人の病気などを通して、神と

であい、神と共に生きることを決意するその姿が、正直に書かれている。

読んでいて、すがすがしい。

 苦しみに出会われたことは、不幸でしかないが、その不幸を通して

語りかける神の姿、を素直に文章にしておられるのがすがすがしく

思った。

 中学生時代の英語の先生(時間にしたら、学校の先生より長く付き合

ったと思う)というだけで、親近感がわく方がどのように神と出会ったのか

ということも、面白かった。この本を読んで、病院伝道することの意味が

何となくわかった。

 ★三つ中、個人的には、★三つだが、東後さんと関係のない人にとっ

ては、★2つ程度だとは思う。
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