ナチズムと聖書理解の関係を知るために


終戦記念日がある8月だからというわけではないのだが、

ロバート・P ・エリクセン著
古賀敬太・木部尚志・久保田浩 訳
『第三帝国と宗教 ヒトラーを支持した神学者たち』  
(風行社 7,200円+税)

を中古で手に入れて読んだ。非常に興味深かった。神学者が

聖書理解をしながら、ナチズムに巻き込まれていった過程、

その主張のどの部分や個人のキャラクターによってどのような

巻き込まれ方をしていったのか、ということを知ることができ

非常に参考になった。

 危機神学などの問題とも関係するが、近代における聖書理解

を考える際に重要になる、理性の問題と聖書理解の問題を考え

ざるを得なかった。理性だけでは、とらえきれない時代の動き

や雰囲気といったもの、あるいはその中で何を選択し、どう行

動するのかということが問われるということを考えさせられた

書物であった。

 理性に大きく依拠している信仰生活に傾きがちな私にとって

は、歴史認識と時代認識を持つことが重要だと思われた。そし

て、生きる中での決断という問題の重大さについても。

 そして、自らの聖書理解を批判的に考えていくことの大切さと。

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